先日、実家の片付けをしてきました。
未来への記録としても残しておきます。

この内容は動画でも投稿しています。
手に入れたモノは消えない
食べ物なら「食べる」か「腐って捨てる」など、期限が決まっているからまだいい。
問題は、消えずにずっと残るモノ。
居間と玄関・キッチンがすごいことになっていたので、そこを中心に片づけようと思っていました。
しかし、なかなか「捨てる」という選択になりません。
「これは後で使うから」
「探していたモノだ」
「まだ使える」
なんやかんやと残留の判断をするもんだから、ゴミ袋はスリムなままです。
徐々にけんかになるのがオチ。
「賞味期限2年切れてるけど、食べるの?!」
「ああ、昆布だから大丈夫」
いや、そういう事じゃなくて・・・。
備蓄することも大切だと思っていますが、さすがに2年はないでしょ。
このようなやり取りが、1つ1つに発生するから、1時間くらいで限界になりました。
とりあえず、お茶でも飲むか。

これは埒があかない。
せっかく来ているのだから何とかせねばと場所替え。
居間も玄関も押し問答の末、手が付けられず・・・。
そこで目に映ったのが物置!

ここなら、しばらく触っていないモノがあるだろう。
そう見越して、出してみたら出るわ出るわ・・・!
そんなことをしていたら回収業者の方が見えました。
父は職人で、事業で出たゴミもあるため、それをいくつか積んでいました。
業者さんとの対応を始めた事で、父の監視がなくなる。(笑)
これはチャンス!とばかりに、無心でとにかく物置から出しまくる私。
まさに「積みあがっている」モノを、思考停止でとにかく日の目にさらす。
10分程度で写真の2倍くらいの量が外に出されました。

終活を促し続けたい
今回の片付けは、全量の10%にも満たない。
そのくらいモノで実家は溢れています。
「終活」って?
人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動
終活カウンセラー協会より引用

自分の親に、死ぬことを前提に片づけさせるってどうなんだろうと思う方もいると思います。
何故私がそこに触れるかはこんな理由からです。
- 母が他界した後の荷物整理が大変だった
- 父が他界したら実家自体をどうするかを考える必要がある
- 不要品処分一軒家丸ごとは多額の費用がかかる
- 元気なうちに自らの手で処分することを手伝う
母の荷物はまだ残っている
母が他界したのは25年以上も前。
しかしまだ実家には荷物が残っているのです。
他界して15年目くらいで4tトラック満タンになるくらいの片付けをしたのですが、
その時すべてを処分できませんでした。
一番の大物はドレッサーと桐だんす。
桐だんすはクレーンみたいなので吊って2階に運んだらしく、処分する時もそのようにしないと出来ないみたいです。
処分できない桐だんすに無理やり洋服やら雑貨を詰め込んでいるのが現状。
手ごわいので私はラスボスと呼んでいます。
このタンスは父の寝室にあり、地震などで倒れたら・・・と思うとゾッとする位置にあります。
洋服やら雑貨類は殆ど片づけましたが、これが残された母の遺品です。
でももしも病床で本人から「桐だんす、処分してね」と言われても、
家族はそれどころじゃなくて、殆どの人が「何言ってるの、また元気になって使うよ」と返すでしょう。
亡くなった後の1年は本当に風のように忙しく過ぎていきました。
法要の段取り、お墓の用意、日常生活・・・。
土地を買っていたこともあり、父はその処理にも追われていました。
とても「荷物を片付ける」なんてことに頭が回りません。

父が他界したら実家自体をどうするかを考える必要がある
母が他界した時は不要品をそのままにしても大きな問題はなかったけど、父が他界したら、実家自体をどうするか考えなければいけません。
現在実家には妹が住んでいますが、障碍者のため一人で生活していくのは難しいため、施設に入るという選択になるでしょう。
一軒家丸ごと不要品処分をするとしたら、軽く50万円は超える事を想定しています。
その費用は誰が・・・出す?
私ですよね。

不要品処分一軒家丸ごとは多額の費用がかかる
3LDKの全国平均が「18万9604円」
遺品整理・生前整理 未来プロセスより引用
大型家具類は別費用です。
実家にある大型家具は
- 桐だんす
- ベッド
- 食器棚
- ダイニングテーブル
- こたつ
ザっと見積もるとこんな感じですね。
そこに各種家電を追加します。
- 冷蔵庫(何故か2個)
- 電子レンジ
- 洗濯機
- テレビ
- オーディオセット
- トースター
- 掃除機
- 暖房器具
- エアコン2基
上記14個の別処分費用が1つあたり3,000円だったとしたら、42,000円になります。
そうすると平均の料金だったとしても総額は250,000円ほど。
ここに父の工場の片付けは入っていません。
工場は産業廃棄物として処理するものが多くあるため、想像できない費用がかさむ可能性があります。
少なくとも、同額程度はかかるだろう。
元気なうちに自らの手で処分することを手伝う
片付けから2日後、「あの片付けの後に肩甲骨が痛くて呼吸をすると痛みが出た」と言っていました。
それを何度も言うのでイラっとしてしまい、「すべてお父さんが溜めたものだよ。私は手伝っただけ」と返しました。
父は若い時は自衛隊にいたくらい、がっちりした体形で体力に自信があるのです。
でも歳を重ね、腰を痛めてから運動はほとんどせず、近所にも車でいく生活をしているので筋力は衰えますよね。
一週間寝たきりで体を動かさないと、10~15%の筋力が失われるそうです。
1週間の安静による体力低下を回復するには、1ヶ月かかると言われています。
静岡県立静岡がんセンターより引用

健康は財産であるという事をしみじみ感じます。
でも歳を重ねると病気をしたり、けがをしやすくなるもの。
筋力も若い時ほど戻らないでしょう。
それを認めるってツラいことですよね。
だけど、そこからスタートして「今何が出来るか」「残りの人生何をしたいか」という未来にフォーカスするためにも、荷物の整理は本当に大事だと感じた日でした。
また進捗があったら綴ります。
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